大学2年から就職への活動を始める若者たち
最近の若い人は、それなりに優秀で学歴もあるのになかなか就職できない人がいて、本当に気の毒だと思います。私が大学生の頃は就職浪人なんていませんでした。日本は高度成長期で、どこの企業も人材を必要としていました。当時は今ほど大学進学率も高くなかったため、大学生というだけで就職できました。もちろん活動なんて4年生になってからです。今の学生は2年生、3年生で活動を始めると聞きます。誰がこんな時代が来ることを想像したでしょうか。私がもし今大学生なら正社員はおろか派遣やアルバイトでも雇ってくれるところはなかったかもしれません。しかし私にいくら同情されても若い人はなんの足しにもならないことでしょう。せめて若い人の就職口を邪魔しないよう、私は早々と早期退職して現在は年金暮らしですが、年寄りは早く席を譲れとか、若者は仕事を選ぶなとか、もうそんなことを言っている段階ではないのかもしれません。私たち国民全員で、今の若者の就職難を考えなくてはなりません。
確かに日本では今まで年功序列が定着しており、学校を卒業したら正社員として就職し、その会社で定年まで働くことが美徳とされてきました。給料は年々上がりますので安心して結婚し、子供を作れます。家を建てて、退職金でローンを完済し、あとは年金で慎ましやかに生活する、それが日本人の姿でした。しかし今はもうそんな時代ではありません。働き方も結婚観も人それぞれで、就職できなかったからといって落ち込む必要はないのです。正社員で就職してもすぐに辞める人も多いのですから、別に新卒採用にこだわることはないと思います。正社員でなければ負け組なんていう世の中のほうがおかしいのです。日本企業もこれからはグローバルな土台で戦っていかなければなりません。仕事をしてもしなくても皆横並びで給料が上がっていく、なんて仕組みはなくし、会社に貢献した人としなかった人に差をつけるべきです。そして若い人は、今の時代に生まれてきたことを嘆いていても何も変わりませんので、就職できなくても時間を無駄にせず、資格の取得やスキルアップに尽力していただきたいと思います。